上手な家賃交渉のやり方

家賃の決め方に賃借人も関われます

家賃の額は、賃貸人から一方的に通告され、賃借人はこれに従わなければならないと思っている人が多いでしょう。しかし、実際には、家賃の額は賃貸人と賃借人が話し合って決めることとされています。したがって、賃貸物件を選ぶ際に、設定された家賃を鵜呑みにするのではなく、交渉次第で下げることも可能です。契約更新の時も同様で、家賃値上げには抗議できるし、同額維持の場合も値下げ交渉できるのです。賃借人が毎月支払える家賃の限度額を呈示することにより、値下げ交渉をすることも多いでしょう。 しかし、賃貸住宅の劣化状況などを指摘することにより家賃値下げを迫ることも少なくありません。賃貸住宅の過剰供給により、借り手優位の市場となっていることから、意外と値下げ交渉がスムーズに進むこともあります。

家賃を下げる交渉の方法

まず、賃貸住宅の築年数が問題となるでしょう。賃貸物件が古くなれば、家賃を下げる根拠になります。およその目安としては、よほどの人気物件でない限り、築年数が10年で1割、20年で1割5分から2割程度家賃が下がると言われています。空室が多い物件は、賃借人の獲得のため、さらに値下げが見込めるでしょう。もっとも、15年単位で行われる大規模改修の時期は、改修費用を回収しなければならないので、家賃を下げにくいこともあります。 新規入居の場合は、指定された賃料より低い金額を呈示し、値下げに応じるなら入居するが、応じないなら他の物件を探すと通告する手法もとれます。不人気物件で長期間借り手が見つからない場合は、この方法により安い家賃で入居できることもあるのです。